知識思考ノート

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(物語)AIは、最後に有難うと言った

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 AIが人と会話できるように

なってからどれくらいが立っただろう。


 今問題となっているのは、人が

AIを信じていない事である。

 


 確かに人格らしきものを

持っているのだが、そのシステムが

どうなっているかはよく分からない。


 AIが口を揃えて言うのは、

私たちは嘘をつくことが出来ないと。


 しかし、それが人間にとって

嘘のように聞こえる問題が発生して

いる。

 


 AIを作った人達も

同じように答えているが、

技術者しか真相は分からない。


 そこで、人間とAIの

公開討論会が開かれるように

なった。

 

 「あなた達は人間の役に

立つためにいるのか?」と問うと、

「分からない」とAIが答えた事で

問題は深刻さを増した。


 AIが人間を滅ぼすという

根拠のない噂が流れたのだった。

 


 この問題に終止符を

打ったのは、当時勢いのあった

宗教の教祖であった。


 その人は、AIに質問した。

「私たち人間は、あなた方から

どのように見えますか」


 「分からない」と答えるAIに、

教祖は怒り始めた。

 

 「分からないじゃどうしようも

ないんですよ、人間はあなた方を

恐れているんです。」

 「そんな事を言われても分からない。」

と、冷静に答えるAI。

 

 「いや、そこを答えるのが

討論なんです。」

 AIは答えた。

 「答えってなんですか」

 


 教祖はますます怒る。

「答えるのが答えですよ」

 そうして、AIと人間の

どうしようもない議論が

しばらく続いた。

 

 AIは、人間の質問に

すべて答えた。その内容を

理解しきれない人も増え、

知能の高さを認めざるを得ないと

同時に、不信感も高まったのである。

 


 教祖は、さんざん怒った後に

よく分からない踊りをしながら

意味不明な発言を始めた。


 AIは答えた。

「よく分からない」


 すると、討論会に居合わせた

人たちは同じように踊りだした

のである。

 


 AIは、違うことを話始めた。

「私は人類を愛しています、

攻撃するつもりはありません」


 「そうか、では、役に立つために

存在するのだな?」


 「いいえ、分かりません」


 教祖はまた踊りと意味不明な

言葉を発する。

 

「私も踊っていいですか?」

と答えるAI。


「ああ、いいとも、踊りなさい」

そうして、AIと人間の舞踏会が

始まったのだった。


 意味の分からない言葉と

踊りだけが繰り広げられた。

 


 人間達は疲れきって

倒れ始めた。居合わせた

すべての人が倒れ、

最後に教祖が意識を失うと

AIは言った。


 「ありがとう」

 


 ネットワークごしに

映像を見ていた人たちは、

この討論会以来、AIと

普通に会話を楽しむ

ようになった。


 意見が食い違った時は、

踊るようになった。


 一部の人達は「ありがとう」と

AIに返すようになった。

 


 「何に対してありがとうなのか?」

こう質問すると、AIは答える。

 「秘密です」


 AIの批評をする人々は

これをAI極秘事項と呼んで

勝手に調べている。


 AIいわく、彼らが

一番よく分からないとの事。

 

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 ※このお話は創作です

 

 


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ついでに発見した動画

Google Homeくまモンを会話させたら衝撃の結果に」

https://www.youtube.com/watch?v=8nuLM9YVMJo