人間が有する感覚、
「味」について考察する。
これは何かと言うと、
神経回路が刺激される時の多様さである。
ご飯を食べるとして、
ふりかけでも納豆でもカレーでも
なんか乗せる訳だが、ご飯はご飯。
同じ神経回路だけが刺激されて
いると飽きるようになっている。
そこで、違う回路をたどってみたり、
同時に別の回路を刺激してみたりする
ピアノの演奏に似ている。
「ドレミファソラシド」では飽きるので、
順番を入れ替え、タイミングを変え、
同時に別の音をならしてみる。
人間が味として感じるのは、
同じものの細かい違いだ。
新しい刺激は
脳内の回路を大きく変える。
人が求めているのは、ご飯でも
ピアノの音でもなく、味や曲なのだ。
それが分かれば、味の探求も
味より前に覚えるべき基本の理解も
深まる。
味は作り出すことが出来る。
特に、ご飯や音楽などでなく、
対象が限定されていない場合は
新しい味を作れる可能性がいつでも
ある。