知識思考ノート

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悲しみや苦痛への最も単純な対応

 

 まず、パニックの原理から説明したい。

 

 パニックとは、ギリシア神話の「パン」という

迷惑な神が、意味もなく人や動物に驚きを与えて回る話が

語源である。

 

 まるでパンが走り回っているように、

意味もなく恐怖におののくのがパニックである。

 

 

 だから、悲しみや苦痛によって人が

打ちのめされるのは、その苦しみ自体ではなく

追加で乗っかる恐怖からである。

 

 なので苦痛や悲しみをただ、そのまま

悲しみ苦しんでじっとしていれば

現実の不幸をただ知ったにすぎず

パニックにはならない。

 

 

 感情はe-motionすなわち

動きを作り出すエネルギーだから、

どれだけ理屈が単純であっても

それに抗うのは簡単ではない。

 

 だから、考え方としては

「何もしない」のが最も単純な思考であり

同時に行動である。

 

 

 悲しいことや苦痛を、喜ばしいものと

考えるのは道を外れがちになるので

おすすめできない。

 

 ただ、じっと僧侶のように

座り、祈っているだけが単純かつ

最短で苦しみを軽減させる手法である。

 

 現実に打ちひしがれた人間の話だ。

出来ることがあるならやるしかない。

出来ないなら何もしないのがいいのだ。

 

 

 悲しみや怒り、激しい苦痛も

長くは続かない。体はそれを軽減するように

なっている。

 

 長く続くのは、頭が良すぎるとか

環境があまりに不健康であるかだろう。

 

 悲しいなら悲しんでいいのだ。

苦痛は鎮痛剤を飲もうが飲まなかろうが

急になくなったりしない。

 

 

 それが人間にとって、何も生活を

害しないのも事実である。

 

 苦痛は、不健康を伝えているだけで

人間を苦しめたい訳ではないからだ。

 

 悲しみを悲しむとき、苦痛を苦痛として

そのまま受け取るとき、すぐにその

電気信号は役目を終える。

 

 

 ただ、睡眠不足だとか、嫌な事があったとか、

機嫌がわるいとか、天気が良くないとか

考えるだけ無駄な現実へと帰るのである。

 

 現実はつらいものではない。

つらいのは現実に対する抵抗であり

そのままの今現在に憂うべき事など

発生しない。

 

 悲しいのだから悲しいのであり、

苦しいから苦しいのである。

 そして、極めて過酷な状況では

それら感情すらもかんじずに必要なことを

して生き物は生き延びる。

 

 

 現実が過酷であったり、選択肢が少ないほど

苦痛は減るのである。

 幸せな人間ほど、ずっと仕事に打ち込んでいたり

するが、これも同じ原理であり、小さな苦痛を

かんじるだけの余裕を自分に与えていないからだ。